
日本を代表する広告賞「2025 65th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」のフィルム部門Aカテゴリー テレビCM部門において、私共、ADEX(株)日本経済広告社が制作した『中部飼料 ごまたまご「黄身が濃い」篇』が、入選(地域ファイナリスト)いたしました。
営業でありながら制作も担ったクリエーティブディレクターの栗原 康彦に、立ち上がりから受賞の手応えまでの話を聞きました。

─ プロジェクトの経緯から教えてください。
栗原:
最初はLPなどスポットでの制作をお手伝いする中で、主力の「ごまたまご」リニューアルに合わせたTVCM制作のお話をいただきました。時間は限られていましたが、USPが“黄身が濃い”と明快だったので、どう伝えるかに集中できたのが大きかったです。
─ 企画の核になったアイデアは?
栗原:
たまごはオールターゲットですが、コアはご家族がいる主婦層。主婦がつい見てしまう恋愛ドラマの文法に寄せました。
またキャスティングもポイントの一つです。美男美女の王道ではなく、チャラいイケメンと地味なメガネ女子という“ギャップ”で妄想性を高め、女性目線の共感と憧れを両立させています。
─ どこか懐かしさを感じるような往年の少女漫画のようなセリフ回しも面白いですよね。
栗原:
セリフはプランナーと練り、「君が恋しいんだ」という少し古風な言い回しをあえて採用。CMはフィクションだからこそ許される“違和感”が、逆に強いフックになると考えました。
─ プレゼンはどのように進めましたか。
栗原:
私が営業兼CDとして制作会社と協業し、企画を立案。この恋愛ドラマ以外では法廷をモチーフにしたものやキャラクター企画など計4案を事業部長さんにプレゼン。合意形成の上で本社のご承認もいただき、受注に至りました。

─ 撮影現場での工夫や進行を教えてください。
栗原:
まずは限られた条件の中で、バーと自宅シーンを一箇所で撮りきれるスタジオを探しましたね。他にもナレーターはCIと本編を一人二役で対応しました。エキストラには社内スタッフにも参加してもらい、実は私もひっそり出演しています(笑)。手触りのある現場でしたが、キャスティングのギャップとセリフのレトリックで画に“抜け”を作れたと思います。試写ではクライアントにも大変喜んでいただけました。
─ 営業とクリエーティブ、二つの立場はどう活きましたか。
栗原:
お客様に最も近い立場として嗜好やトーンを深く理解し、それを直結させて企画・スタッフィング・プレゼン・制作・納品まで一気通貫でコントロールできる。大変ですが、その分手応えも大きいですね。制作会社の経験値を引き出しながら、自分がハブになって一つに束ねるのが醍醐味です。
─ 受賞の知らせを聞いて、率直な気持ちは。
栗原:
映像分野での入選は初めてで、素直に嬉しかったですね。中部飼料のみなさまにも、このような機会をいただけたこと、感謝いたします。
─ 今後の挑戦について。
栗原:
もっと映像を作りたいですね。軸足は営業ではありますが、オリジナリティのある表現にこれからも挑みたいと思います。
─ ありがとうございました。
▶ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS
テレビ、ラジオCMの質的向上を目的に、1961年より開催されてきた広告賞「ACC CM FESTIVAL」を前身とし、2017年よりあらゆる領域におけるクリエイティブを対象としたアワードにリニューアル。名実ともに、日本最大級のアワードとして広く認知される賞となっている。アワードには大きく9つの部門があり、「フィルム部門 Aカテゴリー テレビCM部門」はその筆頭の部門として最高峰の高い注目を集めるアワードとなっている。
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