井村屋初となるアニメーションTVCMを制作。その狙いと企画意図とは。

井村屋グループ

井村屋初のアニメーションTVCM

ADEX(株)日本経済広告社は、弊社クライアントである井村屋グループが2023年から季節限定で販売している『やわもちアイス 抹茶氷』の新TVCM「夏の、最高の組み合わせ」篇を企画/制作しました。

有名アニメ作品のキャラクターデザインや作画監督を担当した佐藤好春さんがキャラクターデザインを担当した本作は、井村屋グループとしても初めてとなるアニメーションでのTVCMです。本CMがどのように生まれたか、企画を担当したADEX日本経済広告社 CPD本部CPD局の西川修司に話を聞きました。


― 今回の企画意図についてお聞かせください。

西川:
「やわもちアイス 抹茶氷」は和素材と抹茶氷の夏限定の組み合わせということもあって、ひと夏の出会いを描いた青春ストーリーにしました。西日本の海辺の田舎町を舞台に、男女の“ボーイミーツガール”を通して、どこか懐かしくて甘酸っぱい空気を届けたいと思いました。特定の土地に縛られない、誰の記憶にもありそうな夏を描いています。

― 映像表現としてアニメを選んだ理由は?

西川:
アニメーションを選んだ意図はいくつかありますが…まずは実写では出せない“情緒”や“余白”を大切にしたかったんです。アニメーションなら、現実にない色や空気、ちょっとした表情の余韻まで丁寧に描ける。商品のターゲットはやや年齢層としては上の方が多いため、どこか懐かしさを感じるような、日本ならではのアニメーションの描き方にこだわったんです。
他にも本商品が夏限定の商品であり、夏と言えば様々なアニメの劇場版が公開される季節でもあります。自然と人々の意識がアニメに向く季節が夏なんですよね。

― 映像のトーンにはどんな意図が?

西川:
懐かしさとリアリティのバランスですね。主人公の部屋には、和洋折衷の家具や少し古めの電話機、縁側のある庭。今の若い子が住む部屋とは違うけれど、「昔、おばあちゃん家がこんなだった」みたいな記憶に触れるような、さりげない設計をしました。時代を明言せずとも、にじむようなノスタルジーが出ればと。

― 部屋の美術にもノスタルジーを感じる設定ですね。

西川:
例えば電話の置き方とか、椅子の質感とか。現代のワンルームとは違う、少し時代を感じる間取りと調度品。でもそれが、アイスを食べるというシンプルな行動に、物語を感じさせてくれるんです。短編の中にも“暮らし”を描きたかったんですよね。

― シズル感の表現についてもこだわりが?

西川:
すごくこだわりました。アイスってアニメで描くと難しいんですよ。リアルさがない分、アニメならではの“見せ方”で補っていく必要があって。食品だからこそ美味しそうに見せたい。でもストーリーの情緒感も残したい。バランスの調整は本当に難しかったです。

― 結果的にどんな年齢層に届くCMになりましたか?

西川:ターゲットはもともと少し年上の層も想定していました。でも物語としては20代の一人暮らしの男女が主人公。なので、若い人には“いま”の青春として、上の世代には“あの頃”の思い出として、それぞれが別の角度で共感できるようにしたつもりです。懐かしくて、新しい。そんな空気を届けられたらと思っています。

― 最後に、今回の仕事で印象に残っていることは?

西川:
シズルと情緒へのこだわりですね。アニメという表現だからこそできた“匂い立つような美味しさ”や“懐かしい青春”みたいなものは、きっと感じてもらえるはず。夏のアイスとして、ちゃんと心に残るものになったと思っています。

― ありがとうございました。

ADEX株式会社日本経済広告社
CPD局 CMプランナー/映像ディレクター
西川 修司


<やわもちアイスシリーズについて>

「やわもちアイスシリーズ」は、「甘味処の和スイーツを、おうちで。」というアイデアから、冷凍下でもやわらかいおもちの開発に苦戦しつつも、3年の月日を費やし誕生した商品です。2024年3月には、おもちをさらにもちもち・もちぷる食感にリニューアルして好評販売中です。


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