
ADEX日本経済広告社は、株式会社YUASA様の360周年を記念した周年動画「つなぐ、未来へ」を企画・制作しました。1666年に木炭商として創業し、360年にわたり事業を続けてきた同社。今回は社名変更のタイミングとも重なり、インナー向けの新たな周年動画を制作することになりました。本プロジェクトを担当したのは、営業担当の藤田、プランニング・クリエーティブ担当の角掛と向井のチーム。通常のブランディング施策とは異なる「周年」という領域で、クライアントと共に歩みながら生まれた本作について、チームに話を聞きました。
周年を機に「未来を向く」という明確な意思
― 今回のプロジェクトは、どのような経緯でスタートしたのでしょうか?
藤田:
360周年のタイミングで企業動画を制作したいとのことでコンペにお誘いいただきました。オリエンシートをいただいたのが9月中旬で、10月中旬にプレゼンという流れでした。1か月ほど時間をいただけたので、比較的じっくり企画を練ることができました。
向井:
オリエンの段階で印象的だったのは、「未来に視点を向けたい」という明確な意思があったことです。歴史を深掘りしたコンテンツは350周年のときに制作されており、社名変更のタイミングでもあるので、今回は未来について語ろうという方向性が最初からありました。
― クライアントの要望で、他に特徴的な点はありましたか?
向井:
取引先が2万6千社もあるという、YUASA様ならではの背景がありました。この動画は社員だけでなく、取引先様、仕入先様も含めて「インナー向け」と位置づけられていました。クライアントからは「YUASAだけの話にせず、取引先の皆様も『YUASAっていいよね』と共感できる動画にしたい」という要望をいただきました。
角掛:
初回の社内打ち合わせでは、まずYUASA様のビジネスモデルを整理することから始めました。同社は単なるハブではありません。同社の強みである多種多様な取引先を旗振り役として一つにまとめ、、価値を「共創」する立場にあります。

角掛:
長い歴史の中で築かれた取引先との強い信頼関係と、「モノづくり・すまいづくり・環境づくり・まちづくり」の4つの事業領域をつなぐ力。これらによって成り立つ「共創」を図式化しご提案しました。これがYUASA様に高く評価されました。
「ちがいは、つなぐと、ちからになる。」という動画コンセプトの誕生
― 提案内容について教えてください。
向井:
プレゼンでは海外事業など共創フィールドの拡大を捉え、その姿勢を伝える3つの方向性を提案しました。
藤田:
YUASA様からは、どれもこれまでの”ユアサ商事っぽくない”表現方法であること、そしてユアサ商事のことをよく調べ、考えられたコピーワークであると高く評価いただきました。
向井:
ただ提案時点と最終的な動画では、メインコピーや内容は変わっています。クライアントとの対話を重ねる中で、企画を磨いていきました。
― 「ちがいは、つなぐと、ちからになる。」というコンセプトはどのように生まれたのですか?
藤田:
実は「つなぐ」という言葉自体は、もともと先方にありました。YUASA様は自らを「つなぐ複合専門商社」と掲げ、「つなぐイノベーション」を大切にされていました。
向井:
通常の認知やブランディングであれば、タイムリーなメッセージやタレント起用で訴求することもできます。しかし周年では過去、現在、未来を総ざらいします。そこでYUASA様の本質を深掘りする中で、時代や事業領域、個々人が持つ「違い」をつないでいくことで力に変えていること気が付いたんです。最終的に「ちがいは、つなぐと、ちからになる。」というメインコピーへと昇華させました。

― 「過去」と「未来」のバランスは、どう調整したのでしょうか?
向井:
受注後の初回提案で、2つのプランを出しました。1つは「過去から未来を語る」もの、もう1つは「現在から未来を語る」もの。クライアントからは「歴史の蓄積があるから、未来の話に説得力が出る」というフィードバックをいただき、最終的に前者の方向性に決まりました。
角掛:
360年という歴史を持つ会社だからこそ言える、未来へ向けた言葉があります。そこを大切にしたいというクライアントの想いが、企画の軸になりました。
クリエーティブの工夫 現場を置き去りにしない映像表現
― 映像表現で、特に工夫した点は?
藤田:
最大の課題は「現場を置き去りにしない」ことでした。クライアントからは「上がやっているだけ、という他人事にならないように」という明確なフィードバックをいただいていました。先方のプロジェクトチームに営業出身の方がいらして、現場の温度感をとても大切にされていました。
向井:
例えば、派手でコミカルなビジュアルを提案しても、「そんなモチベーションではやっていない」と受け取られてしまう。現場を置き去りにせず、取引先までちゃんと熱量が伝わる。その塩梅の調整がとても難しかったですね。

クライアントの反応と社内外からの温かな言葉
― 完成した動画への反応はいかがでしたか?
藤田:
つい先日もYUASA様とお話ししたのですが、「本当にありがとうございました。社内のみんなもすごく喜んでいます」とおっしゃっていただき、今までと違う見せ方ができたことを高く評価してくださいました。
向井:
取引先を招いたパーティーでこの動画を流したところ、多くの取引先の方から温かい言葉をいただけたと聞いています。取引先の社長様から、会の締めのご挨拶にて「ちがいは、つなぐと、ちからになる」という言葉に大変感銘を受け、素晴らしい言葉に出会えたとのお言葉を頂戴したとも聞いています。
― プロジェクト全体を振り返って、印象に残っていることは?
藤田:
YUASA様には多大なご協力をいただきました。周年施策は、出てきたものを良し悪しで判断するだけではなく、一緒にすり合わせを重ねて良くしていくものです。今回、弊社をパートナーとして捉え、真摯に向き合ってくださいました。
向井:
藤田がオリエンの段階で「クライアントはいままでのユアサ商事らしくないを求めている」とはっきり伝えてくれたので、チームとして方向性をぶらさず提案を続けられました。
その結果、初回のプレゼンで戦略やビジネスモデルの整理からクリエーティブまで一気通貫で提示でき、「この会社となら一緒に走れる」と思っていただけたと思います。
角掛:
的確なフィードバックをいただけたことが大きかったです。共に企画を育てていく過程そのものが、このプロジェクトの価値だったと感じています。
今後の取り組み方 さらなる飛躍に向けて
― 今後、どのようにサポートしていきたいですか?
藤田:
今回の節目を機に、YUASA様の良さをもっと社内外に積極的に発信するお手伝いができると良いなと思っています。
向井:
今回のプロジェクトを通じて、企業理解が大きく深まりました。知見があるからこそ、今後はリクルーティング施策など、さまざまな領域も手がけられたら面白いと思います。
角掛:
周年という節目で、みんなが同じ方向を向き、また新たに一緒に進んでいこうという気持ちを生む。その役割を担えたことを嬉しく思います。
今後も、YUASA様と取引先の皆様が共に未来へ進んでいくためのコミュニケーションを支えていきたいです。
ADEX日本経済広告社
第8営業局:藤田
CPD2局:角掛 紀恵、向井 俊介
周年に関する他記事はこちら
周年事業の”リアル” Vol.1「周年って何だろう?」
周年事業の”リアル” Vol.2 「新聞広告、何がいいの?」
周年事業の”リアル” Vol.3「バラバラな施策、どうまとめるの?」
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