広告アイデアの発想法 関東学園大学 特別講義レポート(前編)

特別講義で学ぶ価値発見の発想法

7月上旬、関東学園大学経済学部経営学科、中谷 淳一准教授の「広告論」にて、ADEX日本経済広告社の業務推進局の佐々木貴士とCPD2局の角川知紀が、外部講師として学生向けに広告会社の仕事内容を伝える授業を行いました。第1回目の前半では佐々木が広告のビジネス全体や営業についての話を行い、後半では角川がアイデアの元となる「価値」についての講義を行いました。 

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学生から見た広告のイメージと営業という仕事

佐々木が講義を行うのは今年で3年目。中谷先生とは大学院時代の先輩後輩という仲と、佐々木が居住している群馬県という共通点があり、「地元群馬県の学生のために少しでも役に立てれば」ということから始まりました。

講義の冒頭では、学生に「あなたにとって広告とは?」というアンケートを実施。その回答を見ながら、広告会社の仕組みや営業の役割、最近の広告を取り巻く環境について話しました。

また自身の営業経験から得た知見や実際の事例も紹介し、学生が普段目にしている広告が、どのような仕事を経てつくられているのかを説明しました。

広告の仕事は「価値を見つける仕事」

「広告の仕事は、『価値を見つける仕事』です。この力は広告に限らず、日々の生活の中でも役に立つ力だと思っています。」

佐々木に続き、角川はこの日のテーマである「価値」について語りました。

クリエーティブディレクター/CMプランナーとして角川が大事にしていることは、企業が伝えたいことを、受け手が「いいな」と思える形に変えること。そのため欠かせないのが、商品やサービスが持つ「価値」を見つけることです。

角川が手がけた仕事はADEX Plusでもご紹介しています。

▶ADEXクリエーターズファイル Vol.2 クリエーティブディレクション局 角川 知紀〈前編〉

「価値」と「特徴」は違う

「ドリルという商品に例えると、回転数や重量といったスペックは、商品の『特徴』であって『価値』ではありません。その特徴によって、使う人が得られる利益や満足感が価値です。」

角川は、商品の特徴と、受け手が感じる価値は別のものだと説明しました。

企業が言いたいことをそのまま伝えても、受け手にとっての価値になるとは限りません。その商品によって何が変わるのか、どんな気持ちになれるのか。相手の立場から考えることで、初めて「価値」が生まれます。

また価値を見つけるための方法として紹介したのは、「他人の目で見る」「社会のレイヤーで見る」「ライバルを変えてみる」という3つの視点。

例えば、自分とは異なる立場の人になりきって考えてみる。商品を接点の持てそうな社会問題と結びつけてみる。あるいは、同じカテゴリーの商品ではなく、意外なものをライバルに設定してみる。見方を変えることで、それまで気づかなかった価値が見えてくると話しました。

学生たちとのコミュニケーション

講義の中では、実在するキャッチコピーの広告賞の受賞コピーを当てるクイズも行われました。学生たちが真剣に考えて手を挙げ、結果的に多くの学生が実際の受賞コピーを言い当てる結果に。

講義の最後には、角川から宿題が出されました。身近な話題を題材に、短いコピーを一つ考えるという課題です。

「今日お伝えした『新しい視点の発見』を意識して考えてみてください。価値を見つける感覚が、少しつかめると思います」

学生たちがどんな視点を見つけ、どんな言葉にしたのか。次回の講義では、集まったコピーを角川が講評します。

(後編に続く)

ADEX日本経済広告社
CPD2局1部 クリエーティブディレクター/CMプランナー 角川 知紀
業務推進局 佐々木 貴士


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